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ジェスチャーを学習するAI、DNPと電通大が共同開発

» 2017年08月07日 14時48分 公開
[ITmedia]

 大日本印刷と電気通信大学は8月7日、人間の言葉や表情、ジェスチャーに合わせて自動的に返答・ジェスチャーを生成する人工知能「表現AI」の研究を始めたと発表した。2017年度内にプロトタイプを開発し、ロボットなどがジェスチャー付きで会話できるようにする。「より生き生きと人に語りかけるロボットの開発につなげる」としている。

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 表現AIは、人間のジェスチャーや表情、言語から相手の状況を自律的に分析し、返答するテキスト情報(言語)やジェスチャーなどを自動的に生成するAI。

 大量の人間の映像情報から、返答する言葉とジェスチャーを合わせて自動的に抽出する「教師なし学習」の手法で、「言語−ジェスチャー確率モデル」を構築。人手で設定しなくても、言語に合わせた適切なジェスチャーを自動生成できるライブラリを開発し、ロボットやチャットボット、デジタルサイネージなどの情報デバイス向けにモジュール化する計画だ。

 表現AIのプロトタイプは2017年度中に開発。その後、ロボットなどを使った自動プレゼンテーションの実証実験を行う計画だ。店舗での案内やECサイトなどでの顧客対応などへの展開を目指す。

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