米Appleが、9月12日(米国時間)に「Steve Jobs Theater」で、次期iPhoneの発表イベントを開催する。日本時間では13日午前2時にスタート。当日は、新iPhone3モデル、4K対応の新「Apple TV」、腕時計型端末「Apple Watch Series 3」(仮)などが発表されるとうわさされている。
既にリークされている情報だけでも盛りだくさんになりそうなiPhoneイベントの内容を発表順も含めて予想してみる。
まず語られるとみられるのは、イベント会場と予想される新本社キャンパス「Apple Park」の「Steve Jobs Theater」について。
故スティーブ・ジョブズ氏の功績をたたえてその名を冠した大ホールのこけら落としとしても注目が集まる。Steve Jobs Theaterは、2017年後半にオープン予定の1000人を収容する大ホール。入り口の屋根は金属製のカーボンファイバー製で、直径約50メートル、高さ約6メートルのガラスの円柱が支える。
ただし、Apple Parkはまだ完成していないという。先日、建設中の「Steve Jobs Theater」内部写真がGoogleマップの「Steve Jobs Auditorium」に投稿されていた。スペシャルイベントではどんな姿を見せてくれるのか。
4K/HDR対応の新「Apple TV」の発表も、米Bloombergなどで報じられている。
新Apple TVはより速いプロセッサを搭載し、4KやHDR、ライブをサポートするといううわさだ。Appleは、動画サービス向けオリジナルコンテンツの調達および製作のために、向う1年間で10億ドルを投入する計画だと報じられたり、6月の「WWDC 2017」でも「Amazonビデオ」アプリが年内に登場すると発表したりしている。
新Apple TVや「tvOS」の動向にも注目が集まる。
腕時計型端末の「Apple Watch Series 3」(仮)は、米Intelが供給するLTEモデムを搭載し、LTE通信をサポートするスタンドアロン端末になるといううわさだ。
これが実現すれば、Apple Watch単体で通話やメッセージング、Apple Musicでの音楽ストリーミングなどが可能になる。一部ではデザイン刷新の可能性についても報じられたが、発信元である米Daring Fireballのジョン・グルーバー氏自身が「この情報は未確認の情報筋の話なので、あまり信じていない」としている。
発表会のメインである次期iPhoneは、3モデルが発表されるといわれている。
“iPhone10周年”を記念するプレミアムモデルは、「iPhone X」か「iPhone 8 Edition」で、下位2モデルは「iPhone 8/iPhone 8 Plus」と予想されている。
プレミアムモデルは、有機ELディスプレイを採用し、本体はガラス素材になる見込み。また、ベゼル幅を狭くすることで、ディスプレイサイズはそのままに本体サイズのみを小さくし、物理的なホームボタンを廃止したり、背面の「iSightカメラ」は縦に並べたりと、外観が大きく変わる可能性があるという。
「Face ID」(仮)の顔認証、ワイヤレス充電などさまざまな新機能を搭載し、プロセッサは「A11 Fusionチップ」を採用するとされている。
ハードウェアだけでも盛りだくさんな内容になりそうなAppleの発表イベント。すでにβ版を公開済みの次期バージョン「iOS 11」の詳細や、iOS11のβ版からセットアップ動画が見つかったとされるスマートスピーカー「HomePod」なども話題に挙がりそうだ。
日本時間では13日午前2時に開始される本イベント。コンベンションセンターを借りていたWWDC2017と異なり、今回は自前で用意した会場だ。終了時間についても、多少の延長は融通が効く可能性もあるだろう。まだうわさされていない“サプライズ”は果たして用意されているのか。
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