日米の巨大ロボット対決が10月18日、動画サイト「Twitch」で配信された(YouTubeでアーカイブ視聴可能)。人が搭乗して操縦する「クラタス」を開発した日本の水道橋重工と、米国のロボット開発チームMegaBotsが全2試合を実施し、1勝1敗の引き分けとなった。
2015年にMegaBotsが水道橋重工に決闘を申し込んだことで対決が実現。17年夏に日本で実施した全2試合を配信した。
勝利条件は(1)相手ロボットをノックアウトする(2)相手ロボットを機能停止させる(2)パイロットが降参する、のいずれか。MegaBotsは2体のロボットを用意。1試合目は15年当時に公開した「Mk.II」(マークツー)を、2試合目は重量12トンの超巨大ロボ「Eagle Prime」を投入した。
初戦は開幕、近接格闘を得意とするクラタスがパワーアップした左腕を大きく掲げて先制パンチをくらわせ、Mk.IIの機体を後方に押し倒した。15年当時、水道橋重工を率いる倉田光吾郎さんが公言していた「ぶん殴って倒して勝つ」を有言実行した。
2試合目は、クラタスより一回り大きいEagle Primeが登場。チェーンソーなど強力な武器を備える。Eagle Primeが遠隔射撃で様子見する中、クラタスは小型ドローンを相手のコックピットに飛ばし、目つぶし作戦を試みる。
その後、両者は接近して殴り合いに。Eagle Primeは近距離射撃でもダメージを与えていく。だが膠着(こうちゃく)状態となり、試合が仕切り直しとなった。
再試合では、クラタスがマシンガン(BB弾)で先制の遠隔射撃。Eagle Primeは近場にあった柱をもぎ取り、横回転させることで弾を防いだ。両者は再度接近、Eagle Primeが秘密兵器のチェーンソーでクラタスの機体を切り裂いていく。実況席までクラタスを押し込み、Eagle Primeが勝利した。
試合後、倉田さんは「すっげぇ、楽しかった!」とひと言。MegaBotsチームは「武器は、ドリル、火炎放射、電気などいろいろ考えた。でもロボットに搭乗した相手を殺してはいけないから使わなかったよ」と答えた。
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