日産自動車は10月25日、電気自動車(EV)のクロスオーバーコンセプトカー「ニッサン IMx」を、第45回東京モーターショー2017(25〜26日はプレスデイ、27日に一般公開)で初公開した。ドライバーがハンドル操作などをしない完全自動運転(レベル5)を実現するという。
運転をクルマに任せる「プロパイロットドライブモード」を選ぶと、ハンドルなどを格納し、シートがリクライニング。自動運転で空港に向かい、到着後は無人運転で駐車場を探してクルマを止め、オーナーが帰国するタイミングで無人運転で迎えに行く――という利用シーンを想定する。
車内カメラの映像で、人工知能(AI)がドライバーのジェスチャーや視線から意図を判断し、車内ディスプレイ上のコンテンツを自在に操作する機能も用意する。搭乗者の直感的なコントロールを可能にし、物理的なスイッチは最小限に抑えるという。
動力を駆動部に伝える機構(パワートレイン)には、高出力モーター2基を前後に搭載したツインモーター4WDを採用し、最大出力320kW/最大トルク700N・mを実現するという。1回の充電で600キロ以上の走行が可能としている。
日産のダニエル・スキラッチ副社長は「長期的に電気自動車のリーダーになる志を現わしている」と自信を見せ、「コンセプトにとどまらない」として、近い将来の市場投入を目指すとした。
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