残念な事件だと思っています。われわれの責任は、Twitterをポジティブに、安全に使えるようにすることであり、できるだけ早く対策を考えていきます。この事件に対しては、1つの答え、1つのやり方だけで防ぐことはできないと考えており、一連の対策が必要だと考えています。
――対策として例えば、「自殺募集」のハッシュタグを禁止すると可能性はありますか?
それも1つの答えかもしれませんが、1つの解決策では対応できないと考えています。より安心安全に使ってもらえるような方法を探っているところです。
ただ、Twitterはパブリックなので、何が起きているかを他人が見ることができます。例えば、「自殺募集」のハッシュタグを見た人が会話に入り、自殺をしようとしている人の気持ちを変えることができるかもしれません。また、悩んでいる人を助けるところを紹介するなどの可能性も探っています。日々変化している問題なので、これからも注力したいと思っています。
――今回の事件をきっかけに、日本の政府がTwitter規制に言及しています。
世界中の政府と常に話をしています。われわれは、透明性を高く保ち、常に正しいことしたいと考えています。また、自主的に規制することも大事だと思っています。まず自分たちで何ができるか考え、行っていきます。政府がわれわれと会話したいなら、オープンに対応します。
――Twitterは最近、ツイート文字数を280文字(半角英数は280文字、全角日本語は140文字)に拡大しました。その理由は?
日本語は140文字でたくさんのことが言えます。英語やドイツ語は、140文字は不十分で、「ツイートしたいが、文字数の制約のためにやめてしまう」人も多いと分かりました。
140文字という制限は、短くてシンプル、速いというメリットもありますが、280文字にしたからといって、それが失われることはないと考えています。多くの場合は280文字がフルでは使われず、140文字程度にとどまるのでは。必要な時に多くの文字数が使えるという意味で、280文字にしておくのはいいことではないかと思っています。
――ツイート投稿時の文字数カウントダウンの方法も変わりました。従来は140文字から1ずつ数字が減っていましたが、円形のゲージに変更されました。日本のユーザーからは不評の声もありますが、この狙いは。
ツイートする際、文字数という「数字」にフォーカスするのではなく、メッセージにフォーカスしてもらいたいと考え、いまどれぐらい書いたかを、ビジュアルで分かるようにしました。
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