ドワンゴは12月21日、創業者の川上量生氏が代表取締役会長を退任したと発表した。今後は代表権のない取締役、IT全般の最高責任者(CTO)に就き、動画サービス「niconico」の強化、AI(人工知能)、教育事業などIT関連の新規事業開発に注力するという。
川上氏は、1997年8月にドワンゴを設立し代表取締役社長に就任。2000年9月からは代表取締役会長としてグループの運営を担ってきた。ドワンゴによれば「川上がグループで果たすべき役割というものを考えたときに、新技術の開発により集中することがグループの価値を極大化できるという結論に至った」としている。
ドワンゴは、niconicoの新バージョン「く」(クレッシェンド)の機能を巡り、ユーザーから批判が相次いだが、「会長職の退任理由については、クレッシェンド関連によるものではなく、発表の通り前向きなもの」(同社広報担当者)という。
本日付でドワンゴの代表取締役会長を退任し、代表権を有しない取締役となりました。今後は、新規ビジネス及びそれを支える技術の開発に一層注力してまいります。niconicoの運営とサービスはドワンゴ取締役の栗田穣崇が責任者としてユーザーの皆さまと向き合い、ユーザーとともに作り上げる niconico の原点に戻って改善を進めてまいりますので、どうか引き続きご期待いただきますようお願い申し上げます。
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