NTTドコモは2月1日、フットサルのシュートやゴールシーンを自動抽出するAI技術「スポーツ動画センシング」を開発したと発表した。複数台のカメラでコートの様子を自動録画するシステムと連携した実証実験を、サッカー情報サイトなどを運営するサッカードットコムと同日から実施。タブレット端末を使い、現地にいる選手やコーチが手軽にプレイを振り返られるようにする。
現地にいる選手らが、フルHD画質(1920×1080ピクセル)のカメラ7台で自動録画するコートの様子をタブレット端末などで視聴できる。ドコモのAI技術は、録画した映像からプレイヤーやボールの動きを自動で検知し、プレイヤーの追尾やシュート、ゴールシーンをタグ付けし、自動抽出するという。
シュートやゴールシーンは頭出し再生ができ、20分程度の試合映像をもとに、シュートとゴールシーン集の自動作成も可能。録画した映像は、専用Webサイト経由でスマートフォンやPCからも閲覧できるようにするという。
ドコモによると、アマチュアプレイヤーやジュニアチーム、スポーツスクールは、対応するスタッフの稼働やコストなどの問題から、ITによるサポートが進んでいない現状があった。今回の技術を、サッカースクールのコーチング補助ツールなどに利用してもらい、「自らのプレイを映像で手軽に振り返る新たな体験を提供する」(ドコモ)としている。今後はスポーツ施設に向け、商用サービスの提供も目指す。
実験は、サッカードットコムが管理する「FUTSAL POINT 両国インドアFコート」(東京都墨田区)で4月30日まで行う。民間のフットサル施設に自動録画システムを導入するのは日本初という。
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