明日から使えるITトリビア
あなたも知らない間に? 謎のワード「パケ泥」とは
「パケ泥」という言葉がじわりと広がっている。使い方は、「ネットを使ってたら勝手に動画が再生されてパケ泥された」「今月ギガがすごい減ってるけど、何かパケ泥されてる?」など(関連記事:「ギガが減る」の意味)。これは「パケット泥棒」の略で、スマートフォンなどで契約しているデータ通信量の残りを(本人にとっては不当・予想外の理由で)減らすことを指す。
泥棒という表現からも分かるように、その行為や対象は基本的に歓迎されていないが、その意味や深刻度は人によってまちまち。例えば「Webブラウジング中に予期せぬ動画広告が再生された!」という人もいれば「何か今月すごいギガが減ってるけど、ソシャゲがパケ泥してるのかな?」と表現する人もいる。最近は「自分が見たい動画を他人のスマートフォンで再生させる」こともパケ泥なのではないかと話題になったが、子供間でこのやりとりをするといじめにつながるのではという見方もある。
連載「明日から使えるITトリビア」
明日から使えるかもしれないITのトリビアを紹介する連載。最近ちまたで話題になっている身近なものを中心に取り上げていきます。
なぜ、このようなことが起きるのか。それは、契約しているデータ通信量を超えると、通信速度が最大128kbpsまで制限され、Webブラウジングやゲームアプリの通信などが困難になるためだ。データ通信量を節約する方法としては、自宅のWi-Fiや街中のWi-Fiスポットを活用する、Wi-Fiに接続していないときは大容量のデータを受信する動画視聴を控えるなどが有効。他には、通信会社が提供する大容量プランを契約する、コンビニなどでデータ通信量をチャージできるプリペイドカードを購入するなど、お金で解決する手段もある。
これらを試みず、他人のデータ通信にフリーライドしようという考えが「パケット泥棒」という表現につながっている。自分の子供時代を思い出すと、フリーライドの対象は友達が買った漫画やゲームだったりしたが、今はその対象がスマホのデータ通信にまで及んでいるようだ。ところで、今の子供にパケットという言葉は通じるのだろうか。
「パケット」は死語?
そもそも、携帯でネット通信する際に使われていた「パケット通信」とは何なのか。パケットは直訳すると小包の意味で、パケット通信はデータを小包のように小分けにしてやりとりすること。通信時間単位ではなく、やりとりしたパケットの数(量)で課金していくため、「1パケット当たり〇円」といった従量課金制の時代は、高額な通信料を請求される「パケ死」という言葉もはやった。
その後、パケ死は「月の通信量の上限を超える」意味でも使われるようになったが、パケ泥はその原因を示すニュアンスに近い。当時のパケ死の主な原因として、パケット数の多い音楽ファイルや動画ファイルのダウンロードなどが挙げられるが、これらの問題に頭を悩ますのは今でも同じだろう。
これまでパケットという言葉を当たり前のように使ってきたが、今の若者にとってはその言葉がもう死語なのかもしれない。若者はパケットの代わりに、データの大きさを表す単位「ギガバイト」(GB)を省略した「ギガ」を使い、データ通信量の残りが減ることを「ギガが減る」と表現する。今風に言うとパケ泥はもはや「ギガ泥」になるのかもしれない。
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明日から使えるITトリビア
身近な話題や疑問を中心に、明日からすぐに使えるIT関連のトリビアを紹介していきます。
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