IT大手の米Googleは世界中にオフィスを構えている。アジア太平洋地域にも各国に拠点を構えるが、1つの拠点に従業員が1000人を超えているのは日本、オーストラリア、そしてシンガポールに限られる。
10年以上前からアジア地域のハブとして機能するシンガポールオフィスは、2016年11月にオフィスを移転。横に長い巨大なビルの8フロア(3階〜10階)を占め、さまざまな国籍の従業員が働いている。
天井が高く開放的で広々としたオフィス、各フロアにあるミニキッチン、トレーニング施設、リフレッシュ用ゲームスペースなど同社ならではの働きやすい環境に加え、さまざまな宗教に対応した礼拝室を用意しているのはシンガポールならでは。
同オフィスで、社内間コミュニケーションを担うニータ・トラニマネジャーは、「アジアの本部として、全ての地域を統括するハブとなる場所。営業、エンジニア、バックエンドも多く働いており、開発からマーケティングまで総合的に行っている」と話す。インド向けの決済アプリなど、東南アジア向けサービスの開発も手掛けており、「今はエンジニアリングを強化している」という。データセンターやサーバは国内の別の拠点に設けている。
同社は、モバイル市場のポテンシャルが高いアジア地域を「Next billion users」(10億人の潜在的なユーザー)を獲得するための大切な市場と位置付ける。同社が力を入れるアジア市場。そのハブとなるシンガポールオフィスの中はどうなっているのか。熱帯雨林気候ならではの景観と共に写真で紹介していきたい。
従業員の働きやすさを重視する同社では、社員のクリエイティビティやリフレッシュを促す部屋を多数用意。デスクから100メートル以内かつ全フロアに設けたミニキッチンや、トレーニング施設、卓球やビリヤード、ピンボール、VR(仮想現実)ゲームなどが遊べるゲームスペース、YouTube用スタジオの他、散髪や爪の手入れなどができるサロン、マッサージルーム、仮眠室、授乳室、各宗教に合わせた礼拝室、ドラムやギターなどの本格的な楽器を備える音楽室、植物に囲まれた屋外スペースなど、その種類は多様だ。
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