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子どものためにパパが作ったIoTプロジェクター「popIn Aladdin」 製造はVAIOが担当(2/2 ページ)

» 2018年04月25日 21時40分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]
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 本体背面にはハーマンカードン製のスピーカーユニットを搭載。側面には吸排気口を設けたが、いずれもドットを基調とした外装デザインにより照明器具のイメージを壊さないように配慮した。駆動音についても「動作中でも問題なく眠れるレベル」にする予定だ。

 popIn Aladdinは、通常のプロジェクターとしても活用できる。HDMIなどの映像入力端子こそ持っていないが、BluetoothとWi-Fiに対応し、スマートフォンなどの画面をミラーリング可能(AirPlay、Miracast対応)。DLNAにも対応しているため、例えばリビングルームのBlu-ray Discレコーダーで録画した番組を寝室で見るといった使い方もできる。ただしDLNAによる視聴はレコーダー各社の独自カスタマイズによる“方言”もあり、検証を進めている段階。「一部機種には対応できる見込みです」

現在のアプリ一覧。Abema TVやYouTubeもある

 Androidアプリの追加も基本的には可能だが、独自にカスタマイズしたユーザーインタフェースなどでGoogle Playの審査を通らない可能性があるという。また子ども向けという位置付けも考慮し、厳選したアプリをダウンロードできる独自のストアを開設することも検討しているという。

YouTube視聴中

 また今回は未実装だったが、6月の出荷までにはリモコンのマイクを使った音声操作に対応し、照明の点灯や消灯、内蔵コンテンツの検索などを可能にする。「将来的にはバイドゥが持つAIのスキルを拡張することで、さまざまなオンラインコンテンツを検索できるようにします」(トウ氏)

付属のリモコン。上部にマイクを備え、音声操作に対応する

製造は安曇野

 もう1つ、テイ氏がこだわったのは日本国内での製造だった。「引っ掛けシーリングは日本独自の規格。コストの安い中国より、日本の規格や安全基準に精通した国内EMSにお願いしたかった」(トウ氏)。popIn Aladdinは、ソニーから独立したVAIOが、最終組み立てと検査を担当。VAIOのNB事業部長、橋本克博氏は、「最初にお話を聞いたときは大変お急ぎだった(=タイトなスケジュール)ので断りましたが、(トウ氏の)熱い思いに打たれて社内を調整しました」と話している。

VAIOのNB事業部長、橋本克博氏

 popIn Aladdinの量産出荷は6〜8月になる見込み。5月31日までは先行予約特価として4万4800円(税別)で販売する。正式発売後の店頭価格は「8〜9万円になる」見通しだ。また5月6日までは二子玉川の蔦屋家電で体験ブースを設ける他、同期間に購入し、同社のfacebookアカウントに「いいね!」した人を対象に抽選で5人に購入金額全てをキャッシュバックするキャンペーンを実施するという。

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