米Facebookは5月14日(現地時間)、Cambridge Analytica(CA)によるユーザーデータ不正利用スキャンダル後に約束した対策の1つであるFacebook上のアプリ審査の進捗状況について説明した。
このスキャンダルは、ケンブリッジ大学教授が2013年にFacebook上で公開した診断アプリ「This Is Your Digital Life」で収集した約8700万人分の個人情報を、Facebookの規約に違反してCAに売却し、CAがこれを2016年の米大統領選でトランプ陣営のために利用したというもの。
Facebookは3月20日、2014年のアプリ提供条件変更前に公開されたすべてのアプリを調査し、不正の疑いのあるアプリの開発者はFacebookプラットフォームから排除すると約束した。
同社はこれまでに“数千本の”アプリを審査し、その内の約200本を公開停止にした。この200本については、実際に個人情報を不正利用したかどうかを詳しく調査している。
詳しい調査の結果不正が見つかったアプリについては完全に削除し、特設サイトで告知する計画。このサイトは4月にThis Is Your Digital Lifeアプリを自分あるいは“友達”が利用したかどうかを確認できるツールとして開設されたもの。ここで、他のアプリについてもチェックできるようになる。
同社は、すべてのアプリ(アプリの本数については明らかにしていない)を審査するには時間がかかるが、今後も進捗状況を逐次報告するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR