米Google傘下のYouTubeは5月16日(現地時間)、新たな有料音楽サービス「YouTube Music Premium」を発表した。米国やオーストラリアなどで22日からスタートする。数週間後に提供地域を拡大するとしているが、列記された地域に日本は含まれていない。
「YouTube Music」は、米国で提供している有料会員サービス「YouTube Red」に含まれる音楽サービス。
YouTube Music Premiumはその有料版というより、YouTube Redの音楽サービスと「Google Play Music」を統合したようなサービスだ。料金は月額9.99ドルと、YouTube RedおよびGoogle Play Musicと同額。現在のGoogle Play Musicの会員は、そのままYouTube Music Premiumも使える。
そして、YouTube Redは「YouTube Premium」と改称され、9.99ドルから11.99ドルに値上げされる。内包するYouTube Musicサービスとオリジナル作品が充実するためという。
YouTube Music Premiumは、広告表示せずに音楽と音楽動画を楽しめるサービス。AndroidおよびiOS版YouTube Musicアプリだけでなく、PCでもデスクトッププレーヤーで利用できる。
Googleアシスタント機能も搭載し、曖昧な質問からでも目的の音楽を検索できる。また、ユーザーの視聴履歴(音楽だけでなくYouTubeでの音楽動画の履歴を含む)をベースにホーム画面に表示する音楽をパーソナライズする。
このサービスは、4月にコードネーム「Remix」の新音楽サービスとしてうわさされていたものだ。
公式ブログには説明がないが、YouTubeから説明を受けた米CNETによると、Google Play Musicは将来的にはなくなるという。それまでに、Google Play Musicの特徴であるクラウドへの音楽データの保存機能などをYouTube Music Premiumにも追加する計画。現行のGoogle Play Musicユーザーは、これまでに蓄積したデータを新サービスに移行できる見込みだ。
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