米AT&Tは6月14日(現地時間)、米Time Warnerの買収手続きを完了したと発表した。買収総額は850億ドル(約9兆4000億円)。
AT&Tは、12日に連邦地裁が買収を承認した際、20日までに買収を完了する計画としていた。この買収については、米司法省が独禁法に違反するとして提訴していたが、連邦地裁がこれを退けた。
同社はこの発表直前、連邦地裁宛に提出した書類で、買収完了を阻止しないことで司法省と合意したことを明らかにした。だが、司法省はまだ上訴することを検討中という。
この合意では、Time Warner傘下の衛星放送およびCATV向けチャンネルTurnerについて、既に保有するCATVサービスDIRECTVと別に管理することなどが含まれる。
この買収により、AT&TはTime Warner傘下のHBO、Warner Bros.、CNN、Turnerなどのコンテンツ事業を獲得した。同社は「新しい形のメディア企業としての世界的なリーダーとして、最良のエンターテインメントとコミュニケーション体験を創造していく」としている。
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