米Microsoftは6月20日(現地時間)、英会計・税務関連サービスのEYと共同で、コンテンツ権利とロイヤリティ管理のためのブロックチェーンソリューションを発表した。まずは米UbisoftなどのMicrosoftのゲームパブリッシャーパートナー向けに試験的に提供していく。
両社は、将来的には知的財産や資産のライセンスを必要とするあらゆる業界でこのソリューションを提供していきたいとしている。ブロックチェーンにより、正当な著作権者にロイヤルティを支払うプロセスが合理化されるという。
このソリューションを利用する権利保有者は、ブロックチェーンのプラットホームにサインアップし、スマートコントラクトに合意する。消費者が権利保有者の作品をオンラインで購入すると、その取引がブロックチェーンに記録され、スマートコントラクトに基づいて決定したロイヤリティ金額が権利保有者に支払われる。
このネットワークはQuorumプロトコルで構築されており、MicrosoftのAzureクラウドを利用する。
EYは、このブロックチェーンネットワークが軌道に乗れば、1日に何百万件もの取引が処理できるとみている。
ブロックチェーン採用の著作権管理サービスとしては、米Kodakが1月に「KODAKOne」を発表している。
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