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背面モニターはチルト式か、バリアングル式か(2/6 ページ)

» 2018年07月03日 13時52分 公開
[荻窪圭ITmedia]
DSC-F88はレンズを回転させてもモニターとシャッターボタンなど操作系の位置関係が変わらないので、ローアングルでも自然な姿勢で撮れる
レンズ回転式カメラの名機、ニコンの「COOLPIX 950」(1999年)。これもレンズ部のみが回転するためローアングルやハイアングルでも右手に不自然さがない。このデザインは(たぶん)2006年の「COOLPIX S10」が最後となった

 このようにレンズ部(正確にいえばカメラ部)回転式はすごく利に叶っていたのだが、廃れたのは、どうしてもボディが大きくなるせいかと思う。レンズ部とカメラ本体が完全に分かれてるので、背面モニターを大きくしづらい、レンズのズーム倍率を上げづらい。

 モニター大型化の時代に生き残るのは難しかったのだ。

 個人的にはとても残念。

チルト式モニターとバリアングル式モニターのどちらがいいか対決

 まあ昔の話はいいとして、かくしてモニターは可動式になり、2つの方式が生き残った。

 チルト式とバリアングル式である。

 どう違うのか。

 写真でどうぞ。

左がチルト式モニター(オリンパスの『E-M5』)、右がバリアングル式モニター(オリンパスの『E-M1 Mark II』)。そのまま開くか、いったん横に開いて回転させるかの違いだ

 チルト式は背面モニターが上下に稼働する。

 上にだけヒンジがあるモデルは上方向だけだがヒンジが2つ付いているとハイアングルにもローアングルにも対応可能で、非常にシンプルだ。

 バリアングルは左右の開閉とモニター部の回転機構で構成されており、いったん横に開いてモニターを回す。この方式は自撮りにも対応しやすい、縦位置でのローアングル・ハイアングルにも対応できるというメリットがある。

 どちらがいいか。

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