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背面モニターはチルト式か、バリアングル式か(4/6 ページ)

» 2018年07月03日 13時52分 公開
[荻窪圭ITmedia]

バリアングル式のメリットとデメリット

 続いてバリアングル式編。

パナソニックの「Gシリーズ」は伝統的にバリアングル式。これは「G9 Pro」。いったん横に開いてから回転させてハイアングルやローアングルに対応する
  • メリット1:縦位置ローアングルにも対応できる

 縦位置でのポートレート撮影が多い知人のカメラマンは、この一点でバリアングルがいい、という。

オリンパスの「E-M1 Mark II」。こうして開くと縦位置のローアングル撮影も簡単
  • メリット2:モニターが汚れない

 モニターを裏に向けてパタンと畳んでおけばファインダーを使って撮影するとき鼻の脂がつかないとか、携帯時にモニターを傷つけない。

モニターを閉じておけば画面が汚れたり傷ついたりしない(使うたびにひっくり返す必要があるけど)
  • メリット3:自撮り対応させやすい

 モニターを横に180度開けば自撮りもなんとかできる。

バリアングル式のオリンパス「PEN F」。横にこうして開くと自撮りもできる
  • デメリット1:開くのに2アクション必要

 バリアングル式で横位置撮影をするときは、いったんモニターを横に開いてから角度を調節するという2アクションが必要になる。

  • デメリット2:横に開いたときストラップがじゃま

 これ、個人的にいつもひっかかってるのだがモニターを横に開くとちょうど左側のストラップと干渉して邪魔なのである。ストラップがひっかかってきれいに開けないことも。

おまえが派手なストラップ付けてるからだ、というのは抜きにして、モニターを横に開くとストラップがかぶるのだ
かといってストラップをモニターの裏に回すと、ぎりぎりまで伸ばしたとき、ストラップが当たってモニターが動いちゃう

 しょうがないので普段はストラップを首から外して撮影してる。

  • デメリット3:モニターが常にオモテを向いてない

 モニターを開いて横位置ローアングルで撮り、そのままパタンと閉じるとモニターは裏向きとなる。撮った写真を再生しようと思うと、モニターを再度ひっくり返さないといけない。

 これ、例えば「タッチパッドAF」(ファインダーを覗いた状態で画面をタッチパッドとして使いフォーカスポイントを動かせるという便利な機能)しようとして、指先にざらっとした感触がきたときの残念さはつらい。

 というわけである。どっちもメリットとデメリットがあるわけで、どちらをとるかはその人次第だ。

 個人的にはバリアングル式のデメリット1〜3がアウトなので(どれも使っててストレスがたまる)、圧倒的にチルト派です。

 もう断言します。わたしはチルト式の方が使いやすい。

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