米ミズーリ州在住のUberのドライバー、ジェイソン・ガルガック氏(32)が車載カメラで撮影したライダー(乗客)の様子を乗客に無断で複数回ライブ配信していたと、地元紙St. Louis Post-Dispatchが7月20日(現地時間)に報じた。
ガルガック氏は、米Amazon傘下のゲーム中継サービスTwitchに開設した自身のチャンネル(現在は閉鎖中)で乗客の様子をライブ配信していた。同氏はこれはミズーリ州では合法的だと主張している。
配信に当たっては毎回、自身のTwitterアカウントで予告していた。
St. Louis Post-Dispatchによると、ガルガック氏はセントルイス内でUberとLyftのドライバーとして700人以上の乗客を乗せてきたという。ライブ配信後録画された動画をチェックした同メディアによると、動画には子どもや酔客、顔を知られる地元の著名人などが映っていた。
ガルガック氏は同メディアに対し「UberとLyftがどんな感じかを紹介するために私と乗客の自然な会話をとらえようとしている」と語り、不正なことをしているという自覚はなかった。
配信されたことを後で知った乗客らは、Uberに苦情を入れ、Uberは5ドルのクーポンと苦情を言った乗客をガルガック氏とペアリングしないと約束したという。
UberとLyftの両社は当初、同メディアに対し、ミズーリ州ではこの行為は合法的だという声明文を送ったという。「乗客の同意なしに録画することは多くの州で違法だが、ミズーリは例外だ」とUberの声明文にはある。
Twitchは21日に同メディアに対し、プライバシー侵害の苦情がくればコンテンツを削除するという声明文を送った。ガルガック氏のTwitchチャンネルは21日中に閉鎖された。閉鎖前のフォロワー数は約4500だった。
Uberはこの記事が公開された後、St. Louis Post-Dispatchに対し、ガルガック氏の録画を審査し、ドライバー資格を停止したと語った。
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