GMOインターネットは7月27日、同社が提供しているiOS/Androidスマートフォン向けゲーム「Whimsical War」(ウィムジカルウォー)内の報酬として、仮想通貨のビットコインを配布すると発表した。8月6日以降、ランキング上位1500人に100円〜1500円相当(送金時レート換算)を隔週で配布する。
ビットコインの配布には、同社が開発した仮想通貨配布サービス「CryptoChips」を利用。ユーザーは、ビットコインに対応するウォレットアプリや仮想通貨取引所で発行した自身のビットコインアドレスをゲーム内に登録すると、ビットコインを受け取れる。
総額300万円相当のビットコインを賞金とする公式大会も9月29日に開催する。大会優勝者の賞金は150万円相当。
ウィムジカルウォーは、プレイヤー同士で陣地を取り合う基本プレイ無料のバトルゲーム。130カ国で配信しており、日本以外のプレイヤーでもビットコインアドレスさえ持っていれば報酬は受け取れるようにする。
GMOインターネットの服部直人部長(ゲーム事業部)は「これまでもゲーム内で賞金を設定するのはルール的には可能だったが、各プレイヤーの銀行口座が必要だったり、送金手数料が高かったりと、実現のハードルが高かった。仮想通貨であればそうした制限がなくなる」と話す。
「必要なのはビットコインアドレスだけなので、銀行口座はなくてもいい。ただし日本円に換金したいと思うと仮想通貨取引所で口座を作る手間はかかる。送金手数料は、ビットコインであれば1回の送金当たり4〜5円程度であることを確かめた」(服部部長)
仮想通貨の配布プロセスは、景品表示法に従うよう弁護士と調整したという。「懸賞の限度額は取引額の20倍まで。基本プレイ無料のゲームでは1プレイヤーの取引額を100円と見なすので、お渡しできる額は2000円まで。ビットコインの価格が急に変動しても2000円を超えないないように、マージンを見て1500円相当とした」(服部部長)
賞金総額300万円相当の大会はなぜ可能なのか。服部部長は「大会は誰でも参加可能で、課金やキャラ育成など関係なく、同じ条件のキャラクターを用いた平等な条件で戦うことになる。この場合は景品表示法の限度額規制をクリアできる」と説明する。
「プレイヤーは損をしない仕組みなのでぜひ受け取ってほしい。これをきっかけにさらにゲームの腕を磨いてもらえたら」(服部部長)
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