ソフトバンク傘下の英Armは8月16日(現地時間)、2020年までのPC向けCPUのロードマップを発表した。年内には「Cortex-A76」の後継となる「Deimos(コード名)」をパートナー企業に提供するという。
同社が6月に発表した7nmのCortex-A76は、Intelの最新「Core」プロセッサ(コード名:Skylake)の9割に相当する性能を実現できるとしていた。
Deimosは、「Arm DynamIQ」技術をベースにしており、パフォーマンスはA76より15%向上するとしている。DeimosベースのPCは2019年中に登場する見こみ。
Deimosの後、2019年には「Hercules(コード名)」をパートナー企業に提供する計画。こちらもDynamIQを採用し、7nmだけでなく、5nmプロセスにも最適化する見込みという。パフォーマンスが向上するだけでなく、消費電力と面積効率も10%向上するとしている。
このロードマップは、間もなく迎える5G時代に対応するという。Armは「革新するパートナー企業とともに、米Intelのx86の支配を打ち破り、向こう5年間でWindows搭載ノートPCや米GoogleのChromebookで大幅な市場シェアを獲得する」としている。
Armの言うパートナー企業の1社である米Qualcommは、Windows 10をサポートするArmベースのSnapdragon SoCを製造しており、台湾ASUS、中国Lenovo、米HPなどが既にArmベースのWindowsノートPCを発売している。
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