かつてコンピュータゲームは、「ゲームをすると視力が落ちる」「ゲームをやるとバカになる」などネガティブなイメージが先行してきた。最近はeスポーツという言葉が広まり、プロゲーマーは「スポーツ選手と同じように競技に打ち込むアスリート」というイメージが少しずつ世間に浸透してきている。
かずのこ選手は「夕方から朝まで、1日10時間以上は練習する」と話す。日本のプロゲーミングチーム「Rascal Jester」でコーチを務め、現役時代はLeague of Legendsの選手だったリールベルトさん(@Lillebelt_lol)も「(プロゲーマーは)四六時中、練習なり研究なりゲーム関連の何かをやっている人というイメージ」と語った。
テレビのドキュメンタリー番組などでも、ストイックに長時間練習に打ち込むプロゲーマーの姿を目にすることが増えた。しかし、そもそも“プロゲーマー”の定義が曖昧なこともあり、その姿も一枚岩ではない。
日本eスポーツ連合からプロライセンスを発行され、スマートフォンゲーム「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)のプロプレイヤーになった中学2年生のゆわ選手(@yuw_i)は「自分は特訓などをしているつもりはなく、(パズドラを)楽しんでいる」と話す。
ゆわ選手はパズドラのプレイに必要なスマートフォンを学校に持っていけないため、平日はほとんどゲームをしないという。常にゲームの戦略について考えているわけでもない。「大会前に(戦略について)考えることはあるが、普段は何もしない」と語った。
さまざまな環境に身を置く選手がいる中で、日本のeスポーツ業界はどう変わっていくのか。
日本でeスポーツは盛り上がるのか。ゲーム配信プラットフォーム「Twitch」日本オフィスに勤める中村鮎葉さん(@ayuha167)は、「日本は全人口に対してゲーマー人口が多く、(Twitchなどで)ゲームの映像を見る人もすごく多い。統計的に見ると、ゲームやeスポーツは結構いけるんじゃないか」と前向きだ。
しかし、超えるべき壁もある。
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