文章に含まれる単語や絵文字を解析し、その文に最適なフォントを判断して自動変換する「DNP感情表現フォントシステム」を、大日本印刷(DNP)が8月24日、発表した。同じ「やばい」という言葉でも、絵文字があれば感情を推測してフォントを選択するという。SNSやチャットbotなどへの応用を検討している。
DNP感情表現フォントシステムでは、感情を「安らぎ」「楽しい」「不安」「怒り」など12種類に分け、各1フォントを設定。フォントはDNPと、砧書体制作所、スキルインフォメーションズのものを使用している。
文章の解析にはDNPが開発したシステムを使用する。AI(人工知能)が文に含まれる単語や絵文字を12種類の感情に分類し、文章全体でどの感情を表現するか決定。リアルタイプが開発したフォント出力エンジン「Realtype Font Engine」を使って、感情に合わせたフォントに変換する。
フォントは手動でも変更でき、今後は利用者がフォントを変更したログをAIに学習させることでより適切なフォントに変換できるようにするという。SNSやチャットbot、デジタルサイネージなどへの対応した商品の開発も進めるとしている。
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