東南アジア200都市以上で展開している配車サービス「Grab」が好調だ。昨年6月には4500万件だったスマートフォンアプリのダウンロード数は、今年6月時点で約1億件と2倍以上に成長した。Grabの筆頭株主はソフトバンクグループ。米Uber、中国DiDi、インドOlaと並んで、孫正義社長が目をかけるライドシェア企業の一角になっている。この他、トヨタ自動車、Microsoftなども出資している。
配車アプリを活用し、一般のドライバーが自家用車で送迎する「ライドシェア」は、日本ではなじみが薄い。使い勝手はどうか。海外旅行の経験が少ない筆者が、初めて行くベトナム・ダナンでGrabを試した。
Grabは、スマートフォンアプリ上で乗車・降車場所を指定すると、周辺を走行している車両とマッチングしてくれるサービス。地元のタクシー会社の車両(GrabTaxi)、一般のドライバーが運転する車両などを配車できる(GrabCar)。ダナンでは後者を試した。
ダナン国際空港に降り立ち、アプリを起動してマップ画面を確認すると、複数台が付近を走っていることが分かった(スマートフォンの設定で、位置情報をオンにしておく必要がある)。続けて、現在位置と目的地(今回は宿泊先のホテル)を入力、予約ボタンを押すと、ものの数秒でマッチングが成立した。意外とスムーズだ。
この時点で、目的地までの料金が決定する。画面にはドライバーの顔写真と名前、車種、クルマのナンバーが表示される他、マップ上にはクルマの現在位置も出る。期待と不安が混じる中、到着を待っていると、ドライバーからメッセージが送られてきた。付近に到着したというのだが、それらしい車両は見当たらない。
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