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約2万円の格安ロボット掃除機で部屋はきれいになる? 「Eufy RoboVac 11S」を試す(1/3 ページ)

» 2018年10月25日 08時00分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 アンカー・ジャパン(Anker)が家電ブランド「eufy」(ユーフィ)のラインアップに追加したロボット掃除機の新モデル「Eufy RoboVac 11S」が我が家にやってきた。価格は2万4800円(税込)と、同ジャンルの製品群ではかなり安価なモデルだ。部屋の形状を覚えるような“賢さ”はないが、「日常の掃除が楽になる家電」として購入する価値はあるのか。実際に試してみた。

photo アンカー・ジャパン(Anker)の家電ブランド「eufy」(ユーフィ)から登場したロボット掃除機の新モデル「Eufy RoboVac 11S」

 ロボット掃除機と言えば、米iRobot「ルンバ」シリーズの存在はあまりにも大きい。本体に搭載するカメラやフロアトラッキングセンサーで、部屋の形状や床の状態を判別しながら効率的に掃除できるのが売りだ。スマートフォンアプリやAmazonの音声アシスタント「Alexa」との連携など、スマート家電としてさらなる高機能化も進めている。

 ただし、ルンバシリーズの価格は高めだ。最上位モデル「ルンバ980」は13万5000円、最新の普及モデル「ルンバe5」は5万3870円、最下位モデル「ルンバ643」でも4万3070円(直販価格、いずれも税込)といった価格帯になっている。相応のテクノロジーが詰め込まれているとはいえ、新ジャンルの家電に投資する額としては身構えてしまうところ。

 一方、Ankerのロボット掃除機は、ルンバのように部屋の地図を毎回作成して効率よく掃除する高度な機能はバッサリとカットしている。使えるのは障害物との衝突を回避する赤外線センサーと、段差からの落下を防止する機能ぐらいだ。代わりに価格を大幅に抑え、ロボット掃除機デビューを検討するユーザーに向けたエントリーモデルという位置付けになっている。

 同社のロボット掃除機のラインアップは現時点でRoboVac 11Sだけであり、高機能・高性能・高価格な他メーカーの隙間を狙い撃ちで埋める方針なのだろう。

前モデルから基本性能を向上

 今回のRoboVac 11Sは、2016年12月に発売した「Eufy RoboVac 11」の後継モデルにあたる。ボディーサイズはそのままに、吸引力と静音性を向上したという。ボディーカラーはホワイトで、本体上面には強化ガラスカバーを採用した。実際にリビングに置いてみても異物感がより薄まった印象だ。

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 サイズは約325(幅)×325(奥行き)×72(高さ)ミリ、重さは約2.65キロ。2600mAhのバッテリーを搭載し、最大100分の連続稼働ができる(標準モードでフローリングの使用想定)。

 付属品は専用リモコン(単四形乾電池×2本)、充電ステーション、ACアダプター、清掃ツール、交換用フィルター、サイドブラシ×4(予備2つ含む)、ケーブル留め×5。

 セットアップは非常に簡単で、箱から出して充電ステーションを設置して充電するだけ。ブラシを取り付けて本体の電源を入れると、すぐに部屋を走り回って掃除が始まる気軽さだ。

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部屋の角、フローリング、畳に砂糖をまいて吸わせてみた

 簡単ではあるが、実際にフローリング(部屋角)と畳で吸引力をテストしてみた。まずはフローリングからだ。部屋の角をうまく掃除できるかを検証するために砂糖をまいてRoboVac 11Sを走らせた。

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