「ギガが減る」「写真を盛る」「推しメン」など、SNSでよく見るさまざまな言葉を載せた辞書が登場した。「三省堂 現代新国語辞典 第6版」(以下、現代新国語辞典)だ。発売後、「こんな辞書があるとは」「時代の流れを感じる」などとインターネット上で話題を集めている。
SNSと切っても切れない関係にある「ハッシュタグ」や「エゴサーチ(エゴサ)」もあれば、スマホでよく使う「スクリーンショット(スクショ)」、「orz」や「草(www)」のようなネットスラングもある。
もちろんくだけた言葉だけではなく「フェイクニュース」や「キュレーション」など、時事性の高い語も多数収録されている。「暗号通貨」「シンギュラリティ」「IoT」といったIT用語も満載だ。
しかし、現代新国語辞典がもともと新語やネットスラングに強い辞書だったのかといえばそうではない。むしろ「第5版までは俗語の収録には抑制的だった」と三省堂の木村晃治さん(国語辞書出版部)は言う。
現代新国語辞典のメインターゲットは高校生。これまで力を入れて収録してきたのは、一般的な辞書では対応しきれない教科書用語や評論用語だった。
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