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小学生の「足が速くなりたい」をアシスト スマホ連携スポーツシューズ、バンダイが発売

» 2018年11月01日 19時37分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 バンダイは11月1日、スマートフォンと連携して運動能力の向上を支援するスポーツシューズ「UNLIMITIV」(アンリミティブ)を発表した。6歳から12歳の小学生をメインターゲットとし、「子どもたちの『足が速くなりたい』気持ちを支援する」という。サイズは19〜24センチで、12月1日に発売する。価格は各4212円(税込)。

「UNLIMITIV」(アンリミティブ)。手前がセンサーユニット

 加速度センサーやBluetooth(BLE)を内蔵した「センサーユニット」をインソール部にセットできるシューズ。日常生活の中で、歩いたり、走ったりした歩数を最大10日分までメモリーに保存し、BLEを介してスマートフォンアプリ(Android/iOS)に伝送する。スマホの画面では1日(24時間)あるいは1週間単位で歩数などを確認できる他、歩数や速度によってポイントを付与。ポイントはアプリ内のミニゲームで使用できる。

シューズ内側の凹みにセンサーユニットを入れる構造。センサーユニットの電池交換や靴を洗うことも可能にした
歩いたり、走ったりした歩数を視覚化

 また、「フットリフト」など小学生でも無理なく挑戦できる6つのトレーニングメニューも用意。結果が良ければランク評価が上がり、“称号”が与えられるなど、子どもたちが楽しみながら継続的にスポーツに取り組める仕組みを用意した。フレンドを登録し、運動データや獲得ポイントを共有する機能もある。

6種類のトレーニングメニュー。スマホで計測、記録するため、子どもの成長を視覚化できる

 開発を担当したバンダイの中澤洋介氏(アパレル事業部 新規事業チーム マネージャー)は、「自分のスマホを持っている小学生は少ない。放課後や週末にお父さんやお母さんと一緒に楽しみながらトレーニングすることを想定している」と話している。

 バンダイの川口勝社長は、「スポーツ用のウェアラブル端末は市場に多く存在するが、大人やシニア向けが中心。一方で子ども達には『速く走りたい』ニーズがある。楽しみながら足が速くなれば、とても意義のある商品になる」と胸を張る。

バンダイの川口勝社長

 バンダイは1983年からアパレル事業に取り組んできたが、スポーツシューズを投入するのは初めて。一方でスポーツシューズの国内出荷規模は4048億8000万円(2017年)と拡大傾向にあるという。

 「2019年のラグビーワールドカップ、20年の東京オリンピックと今後も子どもたちがスポーツに触れる機会は増える。スポーツシューズ市場への参入には“追い風”だ。バンダイは大きなチャレンジとして全社を挙げて取り組む」(川口氏)

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