とら婚は、婚活パーティーとは別に結婚相談所のサービスを展開している。そこでは、男性からは「一緒に『アイドルマスター』や『ラブライブ!』のアニメを見たり、ライブに行ったりしたい」といった相談が寄せられるのに対し、女性からは「テニミュ(『ミュージカル・テニスの王子様』)を一緒に見てほしいわけではないが、趣味を続けさせてほしい」などの要望が強いという。
「オタク趣味への考え方は、男性だと『共有したい』人が多いが、女性は自分が最も大切にしているコンテンツには『踏み込んでほしくない』という思いを抱く人も多い。特にBL、2.5次元ミュージカル(※)、創作などでは、共有したいという人は少ない。『理解してくれればいい』という考えが強い」(小谷中さん)
(※)2.5次元ミュージカル……漫画・アニメなどを原作にしたミュージカル
こうした相談所で得られた“生の声”から「趣味を放っておいてほしい」というニーズがあるのではないかと考え、今回のパーティーを企画した。
小谷中さんは「女性は比較的一般受けするよう、場に合わせて自分の見せ方を変えてしまう傾向があり、苦しむ人もいる」と話す。
「同人小説の創作が好きなのを隠して『小説が好き』『読書が好き』と取り繕い、いつカミングアウトすべきか悩むという声もよく聞く」と成田さん。そのように女性は趣味を隠しがちだが、今回のパーティーは、初めから「BL趣味を受け入れてくれること」を男性の応募条件にしているため、BL好きということを隠さず、最初から前面に出せる点も魅力という。
「スタッフが全員オタク」というのも特長だった。とら婚のWebサイトを見ると、スタッフの好きな漫画、アニメ、ゲーム、声優まで、事細かに書かれている。虎の穴のグループ会社のサービスだから、というのもオタクの女性に安心感を与えるアピールポイントになった。
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