明らかに違うのはボケ。
特に最近は背景が大きくぼけた写真を「一眼レフっぽい」といったり、一眼レフに迫るボケ、的な言い方が様々なところでされるので、以前より「背景や前景が大きくボケた写真」に多くの人が敏感になってるのだ。
そして、「絞り値」(F値)を小さくするほど、ボケは大きくなる(ピントの合う範囲が狭くなる)。
で、レンズ名の「F1.8」とか「F3.5」は、そのレンズの「開放絞り値」……つまり「絞りを一番開いた時の絞り値」を表すわけで、この数字が小さいほどレンズは明るくてその気になれば大きくボケた写真を撮れるわけだ。
そこで実例。
例えば、エントリー機の標準ズームレンズは「F3.5〜5.6」が基本。小さい方が広角端、大きい方が望遠端の「開放絞り値」になる。
ではここに50mmの単焦点レンズがあるので、F5.6で撮ってみよう。
レンズはこれを使用した。
ちょっと旧型だけれども、50mmF1.4のレンズだ。
カメラはニコンの「Z 6」。35mmフルサイズセンサーのカメラだ。
まずはエントリー機用ズームレンズの場合、こんな感じになる。
これでも十分ぼけてるとえばボケてるわけだが、ここから少しずつ絞りを開いていってみよう。
分かりやすいように、部分的に拡大して、F1.4とF5.6を並べて見た。上がF1.4、下がF5.6。
かなり違うでしょ。
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