F1.4の方は鼻の頭が既にぼけているし、後方にいる招き猫はもやっとしてよく分からないが、F5.6の方は目鼻であるということがかろうじて分かるくらいのボケ具合にとどまっている。
ちなみに、絞りの仕事は「イメージセンサーに当たる光の量を絞る」こと。
今回使った50mmF1.4のレンズ(古いレンズなので絞りをメカ的に動かせてこういうとき便利)で、F1.4とF2.8とF5.6で絞りがどう絞られているかみると分かりやすい。
レンズの絞り機構によってこうして通す光の量をコントロールしてるわけだ。ちなみに、F1.8のレンズだと、絞り開放時の穴がもうちょっと小さくなる。
さらに、詳しい理由はスルーするけど、光の入る穴を絞ってやることで、ピントの合う範囲も広くなる。
そして簡単な結論。
「背景が大きくボケるデジタル一眼ならではの写真を撮るには、開放F値が小さい単焦点レンズが一番手っ取り早い」のである。
最初に買う交換レンズとして魅力的ってのが分かってもらえるかと思う。
ついでにいえば、「被写体が近くて背景が遠い」ほどよくぼけるので、テーブルフォトのような1m以内の被写体を撮ったとき、よりボケ感を楽しめる。
逆にいえば「ピントの合う範囲が狭い=ちょっと間違うとピンボケしやすい」のでそこは注意。
特に人を撮るときはちゃんと「手前の目」にピントを合わせるように(だから最近、瞳AFが話題になるのだ)。
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