明るい単焦点レンズのもう一つのメリットは「暗所にも強い」こと。
今度は別のカメラで。
日が落ちかけた暗い時刻にF1.4とF5.6で猫を撮り比べたのがこちら。ISO感度はオート。F5.6の方は標準ズームレンズ相当だと思って見て下さい。
拡大して比べて見よう。
絞り値が小さい(レンズが明るい)とその分多くの光を入れられるので、ISO感度を上げなくて済む。
逆にレンズが暗いと光量が足りないとISO感度をあげなくちゃいけないので画質が落ちる。
ISO感度を無理に抑えると、今度はシャッタースピードが遅くなるので手ブレしやすくなる。
暗所に強いので夜のポートレートもOk。
明るくない室内でも背景をぼかした「それっぽい」写真をさっと撮れるのだ。
部屋が暗くてもOkなのだ。
以前聞いた話。ミラーレス一眼を買った人が「もっとボケる写真を撮りたいからカメラ買い換えたい」と言ったそうな。言われた人は「いや、ボケるレンズを買えばちゃんとそのカメラでもボケるから」と答えたそうだけど、「レンズを追加で買う人は少ない」と言われるのも分かるエピソードである。
よって、デジタル一眼を買った初心者には、まず手頃な……「F1.8」でそこそこの価格の(そうなると、焦点距離もだいたい決まってくるので)レンズを勧めたい、というわけである。
なんてことない被写体でも、背景がいい感じにボケるだけで気分が出るから。
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