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じっくり写真を撮りたい人に ちょっと大きめ中判デジカメ、富士フイルム「GFX 50R」荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/5 ページ)

» 2018年12月27日 08時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

富士フイルムらしいマニュアル重視の操作系が気持ちいい

 こういう大振りなカメラは気楽に持ち歩いてパシャパシャというよりは、撮りたい光景を見つけたらその場でじっくり撮るのが似合う。慎重にピシッと自分のイメージを作り上げていく感じ。そうすると、カメラがちゃんと応えてくれる。

 富士フイルムの操作系はそういう撮り方に合う。

 撮影モードダイヤルはなく、絞りとシャッタースピードをそれぞれ操作する方式で、両方をAにするとオートになる。

上面の操作系は右肩に集中。露出補正とシャッタースピードダイヤルがあり、さらにシャッター周りに前ダイヤル、背面に後ダイヤルがある。これらでコントロール

 ISO感度を前ダイヤルに割り当てておくと瞬時に変えられて便利だ。

 シャッタースピードは1/4000秒までしか刻印されてないが、電子シャッターに切り替えれば1/16000秒まで上げられる。

シャッター方式を選ぶことができる

 背面も実はX-E3をベースにしているようで、この大きなボディながら十字キーはなし。その分親指を置くスペースが広い。

 AF枠移動や各種操作は小さなスティックやタッチパネルを使ってね、だ。フォーカスモードレバーがここにあるのは分かりやすくて良し。

左上にファインダーがある。背面に刻印のないキーが3つあるのも注目。これらは自由にカスタマイズして使える
各種ボタンには自由にキーを割り当てられる

 AFエリアは背面のスティックを親指で操作してAF枠を動かすか、タッチパッドAFを使う。ボディが大きいので右手親指を無理にモニターまで伸ばすよりはスティックを使った方が快適だろう。

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