じっくり写真を撮りたい人に ちょっと大きめ中判デジカメ、富士フイルム「GFX 50R」：荻窪圭のデジカメレビュープラス（5/5 ページ）

[荻窪圭，ITmedia]

　スティックを1回クリックするとAF枠が緑色になる。ここでダイヤルを回すことでAF枠のサイズも変えられる。

モニター右上にある小さなスティックでAF枠を動かす

AFポイントの表示や枠サイズの変更はこの画面から

　ファインダーは約369万ピクセルで高精細。大きくて見やすい。

　背面モニターは3.2型とちょっと大きめで上下にチルトする（上位機種にある上下左右両チルトは搭載されなかった）。

背面モニターは上下にチルトする

モニターをチルトさせて超広角ローアングル撮影（23mm 1/100秒 F4 ISO400）

　確かにちと重くてかさばるカメラではあるが、イメージセンサーサイズやマウントサイズを考えればかなり薄くてコンパクト。質量もレンズなしで約775グラムとGFX 50Sに比べると軽量化された。

　風景にしろポートレートにしろじっくり高画質な写真を撮りたい人に超お勧め。いや、お勧めといわれても困るわ、という価格ではあるんだが（ボディのみで50万円台だし）、ピシッと決まったときのクオリティーはたまらない。

　こうなると気になるのは先行する上位機GFX 50Sと今回のGFX 50Rのどっちがいいか、だが、趣味道楽のカメラとしては、GFX 50Rをお勧めしたい。価格的にもサイズ的にも扱いやすさ的にも良いと思う。