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» 2019年01月29日 07時00分 公開

体当たりッ!スマート家電事始め:家電をつなぐと人もつながる パナソニックが提案するスマートホーム「HomeX」 (1/2)

パナソニックの「HomeX」は、家電や住設機器が連携する、総合エレクトロニクスメーカーならではのスマートホームサービス。モデルハウスを訪ね、未来の家を体験してきた。

[山本敦,ITmedia]

 パナソニックが“くらしの総合プラットフォーム”と銘打つスマートホームサービス「HomeX」を立ち上げた。まずパナソニック ホームズのプレミアム注文住宅「CASART URBAN」(カサート アーバン)に標準装備として導入し、サービスは順次追加していく。モデルハウスを訪ね、間もなく手に入る未来の家を体験してきた。

東京・世田谷区の住宅展示場「駒沢公園ハウジングギャラリー」の一画にある「CASART URBAN」(カサート アーバン)のモデルハウス

 HomeXとは、Home eXperience(体験)を略したもので、家の中で起こるさまざまなこと——つまり炊事や洗濯といった家事に限らず、睡眠や勉強など生活のすべてをサポートする新しいスマートホームだ。住宅に住宅設備、家電、AV機器まで幅広く手がける総合エレクトロニクスメーカーであるパナソニックの優位性が生きる分野といえる。もちろんグループ各社が一丸となってイノベーションを起こすのは並大抵のことではない。2017年4月に新設された「ビジネスイノベーション本部」でHomeXプロジェクトを担当する村本衛一氏と、坂井あす郁氏に話を聞いた。

パナソニック イノベーション推進部門 ビジネスイノベーション本部の村本衛一氏(左)と坂井あす郁氏(右)

業界標準を活用した独自プラットフォーム

 村本氏によると、HomeXはスマートホーム向けの通信規格「ECHONET Lite」や、異なるメーカーのネットワーク対応家電機器を接続するための「DLNA」(Digital Living Network Alliance)ガイドラインなど、既にあるオープンな各業界標準をベースに開発したパナソニック独自のIoTプラットフォームだという。家電やAV機器をネットワークにつなぎ、ソフトウェアのアップデートによって新機能を追加する。通常、住設機器や家電は5年から10年は使い続けるため、魅力的な新機能が定期的に追加されることで長く活用してもらい、結果的にエコな暮らしの実現にも一役買うだろう。

14.1畳の広々としたリビングルーム

 Home Xの中心になるデバイスが「HomeX Display」だ。タッチ操作に対応する壁掛けタイプのスクリーンで、宅内の電動シャッターや照明、空調などを操作するためのリモコンになるほか、マイクとスピーカーも本体に内蔵している。1階のキッチンから2階で遊んでいる子供に呼びかけたり、宅内通話にも使える。そのためのアプリケーションも出荷時までに用意される予定だ。またディスプレイに手書きしたメッセージを親がキッチンなどから子供部屋に送るコミュニケーションツールも追って用意する。

“くらしの統合プラットフォーム”をうたうHomeXの中核「HomeX Display」。生活に役立つ情報の他、ドアホンの映像、気象情報と連動する予報・警報なども動画で確認できる
2階の子ども部屋にもHomeX Displayが設置されている

 宅内のさまざまな場所でスマート家電の操作が可能になる意味は大きい。HomeX Displayを各部屋の動線上にある壁に取り付けて固定する仕様にした狙いについて村本氏は、「家族がそれぞれに手元のスマートフォンをいじるより、壁に接点を作ることで家の中を立って歩くという日常の動きにつながる。家族のコミュニケーションを促すためにも有効と考えた」(村本氏)としている。

各部屋に設置したHomeX Displayでそれぞれの部屋にある照明器具や電動シャッター、空調をコントロールできる

 これまでは空調や照明などバラバラに混在していた設備機器のリモコンをHomeX Displayに統合できるメリットもある。また2019年夏頃にはさらにクラウドサービスとの連携も強化。坂井氏によると、天気情報をもとに洗濯のタイミングや服装に関するアドバイスをするといった機能を検討しているという。

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