米Mozilla Foundationは1月28日、Webサイトを横断してユーザーを追跡するトラッキングの横行に対抗するため、Firefoxの初期設定でブロックする方針を明記した「反トラッキングポリシー」を発表した。
Mozillaは、ユーザーのブラウジングがWebサイトを横断してひそかに追跡されている現状について、トラッキング技術があまりに高度化し、ユーザーが自分の個人情報の使われ方を実質的にコントロールすることはできなくなったと指摘する。
これに対してFirefoxでは2018年、プライバシーを重視する立場から、Firefoxのトラッキング防止機能をいずれ初期設定で有効にすると表明していた。
今回の反トラッキングポリシーはこの取り組みに沿ったもので、ユーザーの閲覧行動のプロファイルを構築する目的で使われているトラッキング技術を網羅し、ユーザーが実質的にコントロールできない、そうしたトラッキングをFirefoxでブロックする方針を明らかにした。
まず第一弾として、Firefox 63からは、サードパーティーによるトラッキングを防止する機能を導入。今後はクエリ文字列トラッキングやブラウザフィンガープリント、supercookieといった高度なトラッキング技術についても、Firefoxでブロックする意向だとしている。
「このポリシーによってブロックされることを望まない場合は、Webサイトを横断するFirefoxユーザーのトラッキングをやめなければならない」とMozillaは通告し、新しいトラッキング技術が発見されればポリシーを改訂していくと表明。「全てのWebブラウザには、ユーザーをトラッキングから守る責任がある」と強調している。
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