今年の「CES 2019」では、サンフランシスコのスタートアップ、Hupnosが開発した「いびき」をかくクセを改善してくれるというヘッドギア「The Hupnos Sleep Mask」を見つけた。現在クラウドファンディングIndiegogoで資金集め中。出荷は今年の4月ごろを見込んでいる。価格は179ドル(約1.9万円)。
The Hupnos Sleep MaskもBluetoothでスマートフォンとペアリングして使う。特徴的な機能は2つある。まずスマートフォンをベッドサイドに置いて「Hupnos Sleep Tracking App」アプリを起動しておくと、いびきを検知したアプリがスマホのマイクでその音を録音。ユーザーは目覚めた後に音を聞いて、自身のいびきのクセを見直せる。
もちろん、それだけではない。ヘッドギアの鼻当ての部分にはマスクを装着した状態で鼻腔を拡張してくれるEPAPという独自のメカニカルパーツが搭載されている。アプリがいびきを検知するとEPAPが動き、鼻腔を広げて気道を確保。いびきを抑えてくれるという。
ヘッドギアがやや大柄なのが気になるところだが、いびきが直せるのなら多少のガマンも必要だ。家族に迷惑をかけることがなくなり、自身の睡眠の質を改善することにもつながる。日本発売も期待したい製品だ。
スリープテック製品は睡眠支援効果が高いことが何より大事だが、面白そうだからとにかく使ってみたいと思わせる製品にも時々巡り会える。
オランダのスタートアップ、Somnoxは大きなそら豆のようなデザインの“スマート抱き枕”「Somnox」を発表した。クラウドファンディングによる資金集めと製品開発は既に完了しており、いよいよ3月1日に発売する。直販ショップでは549ユーロ(約6.8万円)でプレオーダーを受付けている。
CES 2019の会場に展示していた製品は「ほぼ最終形」ということで完成度は高かった。本体に人の呼吸の検知するCO2センサーや加速度センサーを内蔵。眠りの状態をトラッキングしながら、本体に内蔵したバイブレーターを使って深い眠りが得られる呼吸法をナビゲートする。同社はこの製品を“ロボット”と呼び、基幹ソフトウェアを更新することによって将来も様々な機能が追加できるとしている。
他に発売時から利用できる機能は、本体に内蔵するスピーカーでヒーリングサウンドを再生して眠りやすくするというもの。CESの会場で手に持ってみたところ、やはり少し重さは感じるものの、丸っこいデザインと表面を覆うファブリック素材のおかげでベッドの中に入れても違和感はない印象だった。バブレーターも優しく震えるので、やがて慣れたら心地よい眠りを誘ってくれそう。寝返りをうったりして、ベッドから落としてしまったらどうなるのかは心配なところだ。
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