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ポケットに入る超望遠、イマドキのコンデジはここまで進化していた(後編)荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/4 ページ)

» 2019年02月09日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 オートモードでは文字通りシーン自動認識オートが働く。「こだわりオート」と名付けられたこの機能は29個のシーンを判別してくれる。

 まずは人物。

 瞳AFはないが、このクラスのカメラでは正直なところそこまで必要はないかなと思う。

 焦点距離や手ブレや被写体の動きをかなり細かくチェックしてセッティングしているようで、同じシチュエーションで何枚も撮ったが、カットによってISO感度やシャッタースピードがけっこう違ってた。これはISO感度を抑えた例。

 画面左上に現在どういうシーンと認識されているかが表示されるわけだがこれが「人物」か「人物動き」(人が動いてる感じのアイコン)かでセッティングが変わってくるのだ。

オートでポートレート。肌色がキヤノンっぽい(100mm相当 1/60秒 F5.0 ISO160)

 続いて望遠端。さすがに960mmともなるとISO感度もシャッタースピードも上がる。でもこの超望遠ポートレート感は望遠ならでは。「そんなに遠くから撮るの?」って顔をされたが、まあそういうこともある。

超望遠ポートレート。逆光だったがちゃんと顔が明るく撮れているのはさすが。髪のディテールがかなりつぶれてるけど、ISO800まで上がったせいか(960mm相当 1/500秒 F6.9 ISO800)

 面白いのが「フレーミングアシスト」ボタン。主に人物を撮るとき用だが、顔を検出してるときにこれを使うと「顔」「上半身」「全身」と指定するだけで、自動的にそれに合わせたズーミングをしてくれる。上の作例では使ってないけど、常に顔が一定の大きさに写るよう自動的にズーム倍率を調整してくれる。

 SX740HSもモニターを180度回転させると自撮りができる。

 そのとき、撮影モードダイヤルを「自撮り」にするべし。

 よく使うと思われる撮影モードが独立して用意されているのがSX740HSのイマドキなところ。

 自撮りポジションにすると、美肌や背景ぼかし機能をかけられる。そして3秒のセルフタイマーがかかる。

 自撮りモードでは美肌と背景ぼかし……ってイマドキのスマホと同じだ。

自撮りモードで。INFOボタンを押すと(自撮り時はボタンが裏側にあるので操作はしづらいけど。なぜタッチパネルにしなかった?)、背景ぼかしや美肌の調整ができる
自撮りモードで背景ぼかしと美肌をオンに。彼女の口元に影が落ちてるのは……手に持ったカメラの影です。気づかなくて申し訳ない(24mm相当 1/1000秒 F3.3 ISO100)

 SX740HSの撮影モードにはデジタルカメラではあまり見られないポジションがある。料理である。

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