ディー・エヌ・エー(DeNA)は3月5日、信号機の状態をモバイルネットワーク経由で無人の自動運転車に送信し、運転を制御する実証実験を愛知県の公道で行ったと発表した。
3日に行われた実験では、1人の人間が遠隔地から監視と操作を行う2台の無人自動運転車を使用。走行ルート上にある交差点の信号制御器に専用の無線装置を取り付け、点灯している信号の色や、点灯する残り時間などの情報を車両に送信。受け取った情報をもとに、自動運転で車両を走行させた。
自動運転車両はこれまで、信号機の確認に車載カメラを使っていた。しかし、逆光や障害物で識別しづらくなるといった課題があったという。直接車両に信号機の情報を送り、車載カメラの情報と併用することで、より正確に信号を確認できるようにする狙いがある。
DeNAは2020年以降、モバイルネットワークを使って信号情報をやりとりする仕組みの実用化を目指す他、道路設備などのインフラと車載システムを組み合わせて交通事故を防ぐ「インフラ協調型システム」の導入を進めるとしている。
実験には、日本信号(東京都千代田区)とアイサンテクノロジー(愛知県名古屋市)が協力した。
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