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Facebook、ニュージーランド乱射動画を150万本削除したと説明

» 2019年03月18日 08時48分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Facebookは3月17日(現地時間)、ニュージーランドのクライストチャーチで起きたモスクでの乱射事件関連の動画を、事件発生後24時間で150万本削除したと、公式Twitterアカウントでツイートした。


 「150万本のうち、120万本以上はアップロードの段階で削除した」という。また、「この悲劇の影響を受けた人々の気持ちを尊重し、残酷な画像は含まれないように編集されたバージョンの動画もすべて削除した」としている。

 この事件は15日、単独犯がクライストチャーチのモスクで銃を乱射し、50人を射殺、多数の負傷者も出た。犯人はあらかじめネットで“マニフェスト”を公開し、そこで告知したFacebookライブ動画のリンクで犯行をライブ配信した。この動画は多数の視聴者が保存し、それがFacebookだけでなく、TwitterやYouTube、Redditなどに拡散していった。

 Facebookは15日、警察からの報告でオリジナルの動画とその動画を配信したユーザーのFacebookおよびInstagramのアカウントを削除したとツイートしていた。

 Facebookの元CSO(最高セキュリティ責任者)で現在はスタンフォード大学の非常勤教授であるアレックス・スタモス氏は自身のTwitterアカウントで、拡散してしまったコンテンツを100%削除するのがいかに難しいかを説明した。

 ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は17日に開いた記者会見で、「(FacebookのCOOである)シェリル・サンドバーグ氏から連絡を受けた。同氏と直接話してはいないが、連絡を取ってきたのはニュージーランドで起きたことを認識しているということだ」と語り、「この問題について、Facebookと直接話し合うつもりだ」とした。

 fb Facebookとこの問題について直接会談すると語るニュージーランドのアーダーン首相

 アーダーン首相はこの会見を、自身のFacebookページで公開している。

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