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Apple、クレジットカードを米国で今夏開始 チタン製物理カードも

» 2019年03月26日 03時27分 公開
[井上輝一ITmedia]

 米Appleは3月25日(現地時間)、同社のスペシャルイベントでクレジットカードサービス「Apple Card」(アップルカード)を、今夏に米国で開始すると発表した。米ゴールドマン・サックス、米Mastercardと協業する。バーチャルカードとして同社の「Apple Pay」から支払いできる他、チタン製の物理カードも発行する。

カード番号や有効期限、CVVが書かれていない「Apple Card」の物理カード

 発行手数料や年会費など、全ての手数料を無料にする。支払い方法に応じて、支払い当日にキャッシュバックを受けられる。Apple Pay経由の支払いであれば2%、物理カードによる支払いであれば1%、「Apple Music」などAppleからの購入であれば3%キャッシュバックされる。

支払い方法とキャッシュバック

 Apple Cardは、柔軟な支払い方法も提供するという。毎月の分割払いや、より頻繁に支払うなど、ユーザーに合わせた支払いプランを金利や支払い総額とともにiPhoneに表示することで、ユーザーの判断を仰ぐ。

 Apple Pay内のバーチャルカードは高いセキュリティ性をうたう。端末ごとにカード番号を発行し、Apple Payで利用しているセキュアエレメントチップに書き込み、支払いごとに生成したセキュリティコードとともに送信するため、本人認証なしにカード番号が使われる恐れから守られるという。本人認証には、「Face ID」もしくは「Touch ID」を用いる。

 プライバシーにも気を配る。ユーザーの購入情報や支払い方法といった情報はAppleのサーバには送られず、サービスとしてのトラッキングなどの機能はあくまで端末上のプログラムが判断するという。

 Apple Payが利用できないシーンに対応するため、物理カードも用意する。カード面に印刷されるのはAppleのロゴとユーザーの名前のみで、カードに関する情報は「Wallet」アプリで確認できる。

Apple Cardに関する情報はアプリ上で確認できる

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