政府は4月1日、新元号を「令和」(れいわ)にすると発表した。新元号の発表後すぐ、全国の新聞社が号外を作成し、各地で配布した。これを求めて、一部地域では配布場所に多くの人が殺到。希少性の高さから高値での取引が期待できるためか、多くの号外がフリマアプリ「メルカリ」やオークションサイト「ヤフオク!」で売られる事態になっている。
メルカリでは現在、読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、河北新報、十勝毎日新聞、西日本新聞――など、全国紙・地方紙の号外が1部当たり約400円〜2500円で売られている。中には、1部3万円と強気の値段が付けられた号外や、異なる新聞社の号外をセットにした商品(2部で5000円程度)などもみられる。
ただ、一部の新聞社は号外のPDF版を無料配布しており、入手できなかった人もスマホやPC上で読むことは可能だ。
号外だけでなく、「令和」の文字がプリントされたTシャツやステッカー、消しゴムに「令和」と彫られたはんこ、出品者が「令和」と書いた墨書などのオリジナル商品も、この機に乗じて続々と出品されている。
ボトルに「令和」と書かれたコカ・コーラのボトルも出品され、売り切れ状態になっているが、これは日本コカ・コーラが新元号の発表後に新橋駅(東京都港区)で実施したサンプリングイベントで配ったもの。同社は現在、Twitterで“令和ボトル”のプレゼントキャンペーンを行っており、多くの応募が寄せられている。
ヤフオク!では、各紙の号外に約1500〜2000円の値がついているほか、新元号の墨書を持ったネコのぬいぐるみ、「令和」と書かれたキーホルダーなども出品されている。「令和.news」というドメイン名も売られており、現時点で入札者はいないものの、スタート価格は1000万円、即決価格は1500万円と高額な設定がされている。
新元号の発表直後から、ドメイン名登録サービスなどでは「reiwa」などと名前に付くドメインの登録が殺到しており、取得が難しくなっている。いち早く取得できたユーザーが、出品しているとみられる。
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