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「スタバカード」デジタル化、公式アカウントでPR――スタバとLINEが明かした提携の全容(2/2 ページ)

» 2019年04月08日 15時27分 公開
[濱口翔太郎ITmedia]
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購買データを生かして1to1コミュニケーション

 LINE 公式アカウントを活用し、一連のキャッシュレス決済で得た購買データを生かしたマーケティングも行っていく。まずは新商品情報の配信などがメインだが、ゆくゆくは個々のユーザーに最適な内容を届けられるよう、AI(人工知能)による分析なども手掛ける方針だ。

 スタバのデジタル戦略本部長、濱野努氏は「(顧客が)いつ、どこで、どんなものを買ったかといった購買データをデータベース化する。AIを活用し、最適なタイミングで最も好まれる内容(の通知)をLINEで配信するなどの“1to1コミュニケーション”を19年度中にも始めたい」と展望を語る。

photo LINE 公式アカウントの活用法

事前注文・決済への対応も明言

 スタバは、LINEとの提携とは別に、デジタル化の独自施策も進める。水口CEOによると、「スマートフォンで事前注文と決済を受け付け、実店舗ではドリンクのみ提供する」という、海外で広がりつつあるモバイルオーダー&ペイ(MOP)サービスを19年上期にローンチする予定だ。

 高いホスピタリティとブランド力で、国内で1週間に500万人が訪れるなど確固たる地位を築くスタバ。LINEとの提携やMOP対応によって利便性を高め、さらにファンを増やすことができるか。

photo レジで決済する様子
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