米Amazon.comの音声アシスタント「Alexa」とユーザーの会話のデータの一部をサービス改善のために聞く従業員は、やろうと思えばユーザーの住所を特定できる──米Bloombergは4月24日(現地時間)、匿名の5人の当事者の話に基づいてそう報じた。
Amazonに、Alexaの音声を聞いて改善に役立てるチームがあることはBloombergが10日に報道し、Amazonもこれを認めた。AmazonはBloombergに対し、従業員が聞くのはごく一部のデータであり、厳重に管理しているという声明文を送っていた。
だが今回の記事では、担当従業員はいくつかのツールを使うことで“やろうと思えば”Alexaとの会話からユーザーを特定できるとしている。インタビューに応じた従業員のうちの2人は、Amazonは不必要に幅広い顧客データへのアクセスを許しており、Alexa搭載デバイスのオーナーを特定できてしまうと語った。
Amazonはこの記事が公開された後、Bloombergに対し「位置特定用ツールは厳重に管理されており、アクセスできるのはサービス向上のために利用するごく一部の従業員だけだ。われわれのポリシーは、従業員がサービス改善以外の目的で顧客データにアクセスすることを厳重に禁止している」という声明文を送った。
インタビューを受けた従業員らによると、前回の記事が公開された後、Amazonはチームがアクセスできるツールの範囲を狭めたという。
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