ITmedia NEWS > ネットの話題 >
ニュース
» 2019年05月15日 07時00分 公開

ITりてらしぃのすゝめ:改元でシステム不具合よりも深刻だった“人間の脆弱性” (2/3)

[宮田健,ITmedia]

 確かに古くから動くシステムの場合、いまだに内部では「昭和」で処理する場合もあると聞きます。その意味では、実は今回の改元よりも「2025年」に大きな問題が起きるのではないかという予測もあるくらいなのです。

 これらのシステムトラブルに対して私たちができることは、残念ながらありません。システムを運用する企業にただただ期待するしかないのです。そういう意味では、改元が行われるタイミングでは「ITシステムが関連する作業に関して不要不急の処理を避ける」という後ろ向きな対応しかできなさそうです。もう一歩進めるとしたら、社会全体が「不要不急の処理を改元明けに集中させない」という、ある程度緩い意識を持つくらいでしょうか。

 2000年問題を含め、社会はさまざまなトラブルを未然に防いできました。1999年末にはITシステムが牙をむき、電気やガスなどライフラインがが止まるかもしれないとまで脅されてきましたが、そんなことは起きていません。次に元号が変わるときにも、そういった恐怖に煽られることなく、どっしりと構えてもいいのではないかと、私は考えています。

PC、スマートフォンはどうすべき?

 身近な問題としては、改元対応したOS、アプリのアップデートをどうするかという課題があります。こちらについては、主にOSベンダーが頑張っているという印象です。

 Windowsを提供しているマイクロソフトは、最も改元に対し慎重に対応していたベンダーでした。かなり早い段階で情報を出し続けていたものの、やはり元号発表から改元までわずか1カ月間しかなかったというのは厳しいようで、いくつかのトラブルを起こしていました。

 iOSやmacOSなどは和暦表示に対応しており、5月14日に公開されたとiOS 12.3とmacOS Mojave 10.14.5はついに令和対応しました。

改元 iOS 12.2の和暦表示は「令和」に対応していなかった

 そもそも、今回の元号表記のアップデートはセキュリティアップデートではありません。ですので、不要不急の要件がない限り、通常のアップデートと同様、アップデート適用スケジュールに沿って検討を考える程度でいいと思っています。セキュリティアップデートでなければ、周りの様子を見ながらトラブルがないことを把握して、時間があるタイミングでアップデートを適用していきましょう。

 ただし、いくつかのアプリは早めにアップデートした方がいいかもしれません。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.