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ミスド運営元、元バイトの「厨房立ち入り動画」に法的措置検討 調理器具に触れる様子が拡散

» 2019年05月21日 15時22分 公開
[ITmedia]

 「ミスタードーナツ」を展開するダスキンは5月21日、17日午後2時頃に「ミスタードーナツ門司駅前ショップ」(福岡県北九州市)の厨房内に元アルバイトの男性が立ち入り、内部を撮影した動画を「ツイキャス」で配信していた問題について、法的措置を含めて対応を検討していることを明らかにした。時期などの詳細は非公開。

photo 男性が撮影した「ミスド」店舗の厨房

 同店舗は、JR九州ファーストフーズが運営するフランチャイズ店。問題の動画で男性は「久々だから中に入れて」と店長に何度も要望し、店長もこれを了承。厨房に立ち入ると、「わ―懐かしい」「キレイになっとるやん」などと言いながら歩き回り、調理器具に触れるなどしていた。ドーナツのコーティング用のチョコレートに触れたように見える場面もあった。

photo 男性がチョコレートの容器を開けたように見える場面

 一連の行為の前に、男性は手を洗って消毒したり、清潔な衣服に着替えたりといった手順を踏んでいなかったため、Twitter上では「常識がなっていない」「この器具やチョコをそのまま使ったのか」「不衛生極まりない」――といった批判が殺到していた。

約30年前に勤務

 ダスキン広報担当者によると、撮影者の男性は約30年前に同店舗に勤務。現在の店長はアルバイト時代の後輩だという。ダスキンは「昔からの知り合いだから、中に入れてしまった」――という店長の判断を重く受け止め、ルールを順守するよう、運営元のJR九州ファーストフーズに指導したとしている。

 Twitterでは衛生面の指摘が多く上がったが、ダスキンは「調理器具は当日の夕方に洗浄しており、(汚れた状態では)調理に使っていない。チョコレートは翌日の営業開始前に廃棄しており、顧客には提供していない」(広報担当者)と説明した。

 ダスキンは21日付で発表した謝罪文で、「深くおわび申し上げます」「信頼回復のため、部外者の入室ルールの徹底、従業員の再教育と管理体制の強化を行い、再発防止に向けて指導して参ります」としている。

photo ダスキンが発表した声明文

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