米Microsoftが、2016年に公開した約100万人の顔画像を含むデータセット「MS Celeb」を削除したと、米Financial Timesが6月6日(現地時間)に報じた。
このデータセットはパブリックに利用可能とされており、IBM、パナソニック、Alibaba、Nvidia、日立、Microsoft自身が利用していたという。顔画像はネット上でCreative Commonsライセンスの条件下で公開されている著名人(セレブ)の画像とされていたが、独ベルリンに拠点を置くコンピュータビジョンのアーティストであり研究者であるアダム・ハーベイ氏が調査したところ、ジャーナリストなど、セレブとは言えない個人のデータも含まれていた。
MicrosoftはFinancial Timesからの問い合わせの後、このデータセットを削除した。同社は削除の理由を「既に退社した従業員が運営していたもの」であり、「研究課題が終了したため」だとコメントした。
MS Celebは既に使えないが、ハーベイ氏によると、削除前にこのデータセットをダウンロードした研究者や企業はこれを使い続けられる。また、オープンソースのWebサイト上で共有されているという。
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