KDDIは6月11日、サングラスに似た形状で約88グラムと軽いスマートグラス「nreal light」(中国のベンチャーnreal製)の国内展開に向け、メルカリと組んで実証実験を行うと発表した。第1弾として、ジェスチャー動作でフリマアプリ「メルカリ」内で商品検索ができるスマートグラス用アプリ「Mercari Lens」を、nreal lightに対応させる。
nreal lightは、AR・VRアプリを利用できる小型スマートグラス。本体にはプロセッサやバッテリーを搭載せず、専用の外付けコンピューティング端末とコントローラーで操作する仕組み。1月の展示会「CES2019」で発表され、軽さとスタイリッシュなデザインが話題を呼んだ。一般モデルは2020年の早い時期に発売予定で、価格は499ドル(約5万4000円)を見込む。
KDDIは5月31日に、開発元のnrealと戦略的パートナーシップを締結。nreal lightの国内展開を見据え、パートナー企業と組んで実証実験を行う方針を明らかにしていた。
Mercari Lensは、メルカリが実証実験の一環で、米VuzixのARスマートグラス「Vuzix Blade」向けに開発したもの。日用品などを人差し指でさすと、メルカリの出品物から類似した商品を検索したり、価格などの詳しい情報を表示したりできる。
今回の提携を受け、メルカリの社内研究機関「mercari R4D」がKDDIの開発環境を活用し、同アプリのプロトタイプ版をnreal light向けに開発。6月27日に開くイベント「KDDI 5G SUMMIT」でデモンストレーションを披露する予定だ。
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