ロシアTelegramは6月12日(現地時間)、大規模なDDoS攻撃を受けたと公式Twitterアカウントで発表し、数時間後には「状況は安定したようだ」と報告した。同社のパーヴェル・ドゥーロフCEOは自身のTwitterアカウントで、「ほとんどのトラフィックのIPアドレスは中国からのものだった」とツイートした。
同氏はさらに、「これまでTelegramが体験した大規模DDoS攻撃はすべて、香港でのデモ(Telegramを使って組織されている)のタイミングと一致していた。今回も例外ではない」と続けた。
Telegramはメッセージを独自のプロトコルで暗号化することで機密性を高めているメッセージングアプリ。政府機関でも解読が難しいため、世界で民主化運動の活動(やダークウェブでの取引関連の連絡)に使われている。
香港では11日夜から、市民数万人が「逃亡犯条例」改正反対でデモに参加した。警察が12日夕方から強制排除を開始し、けが人も出ている。
ドゥーロフ氏はサンクトペテルブルグ出身だが、ロシア政府による規制回避のために出国し、現在はドバイを拠点としてTelegramを運営している。
仏政府、公務員専用チャットアプリ「Tchap」のβ版、公開直後にバグ指摘→修正
メッセージアプリ「Telegram」の脆弱性突く攻撃、「右から左」に読むテキスト表示機能を悪用
GitHubに“史上最大”のDDoS攻撃、中国のネット検閲絡みか
米国務長官、「Twitterはイラン国民にとって重要」とコメントCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR