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日本マイクロソフトとソフトバンク、「Teams」向け音声通話を提供へ 固定電話番号で発着信

» 2019年06月17日 18時39分 公開
[濱口翔太郎ITmedia]

 日本マイクロソフトとソフトバンクは6月17日、コラボレーションツールの分野で戦略的パートナーシップを結んだと発表した。「Microsoft Teams」上で「03」「06」などの市外局番から始まる固定電話番号で音声通話できるサービス「UniTalk」(ユニトーク)を共同開発。1回線当たり月額800円(税別、ユニバーサル料金と初期費用は別途発生)で8月1日から提供する。

photo 日本マイクロソフトの平野拓也社長(=左)、ソフトバンクの今井康之副社長(=右)

 ユーザーはPC・スマートフォン・タブレット端末でTeamsの画面上にテンキーを表示させ、電話番号を入力すると発信できる。着信時は画面上に通知が届き、クリックまたはタップすると通話できる。外出中やテレワーク中などにインターネットを活用し、固定電話の番号で通話できる点で、競合する「Slack」などとの差別化を図る。

 顧客対応や問い合わせが多いコールセンターなどが導入した場合、スタッフは外出先などから固定電話番号を用いた電話対応ができるため、働き方改革にもつながるとしている。

photo 「Microsoft Teams」の画面にテンキーが出現する

 ハードウェアとしてのPBX(構内交換機)は使用せず、クラウド上のソフトウェアがPBXの役割を果たす。固定電話機の設置や電話回線の引き込みを行わずに利用を始められるため、機器の導入・メンテナンス・運用の手間とコストも削減できる。

 10月には国際電話への対応と、MNP(番号ポータビリティ)の受け入れに対応する予定。早期に100万契約の獲得を目指す。

 日本マイクロソフトの平野拓也社長は「やりとりのデータはクラウド上に蓄積されるため、AIで分析し、ビジネスモデルの変革や組織の再編などに必要なインサイトを得ることが可能だ。(UniTalkは)日本の顧客に新しいコミュニケ―ションを提供し、働き方改革とデジタルトランスフォーメーションを加速できる」と自信を見せた。

 ソフトバンクの今井康之副社長は「名刺に印刷している電話番号を外に持ち出せる点がポイントだ。ゆくゆくはマイクロソフトのAIアシスタント『Cortana』と連携させ、通話内容をテキスト化できる機能の搭載も視野に入れている」と展望を語った。

 両社は今後、共同での営業体制を強化する他、AIを活用した自動翻訳や自動音声応答機能などの共同開発を検討する。

photo 日本マイクロソフトとソフトバンクによる発表

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