出版業界もAIに熱視線 「どう使う?」技術者らが提案(1/2 ページ)
「AI導入は出版業界を救うか?」と題する勉強会が、7月3日に都内で開催された。主催は出版関係者とエンジニアをつなぐコミュニティ「本とITを研究する会」で、当日は出版関係者やAIエンジニアなど約50人が集まった。
漫画アプリ内での作品レコメンドなど、既に出版業界でもAIを使う試みは増えている。勉強会では、AI技術に詳しいエンジニアらがAI活用の新たな可能性について議論した。
勉強会の登壇者(4人)
- ポット出版代表の沢辺均さん
- 自然言語処理に詳しいエンジニアの橋本泰一さん
- AI開発ベンダーのシグフォス執行役員COOの三井篤さん
- 文学YouTuberのベルさん
- 司会:「本とITを研究する会」代表の三津田治夫さん
「やってみたいのは、本棚の画像認識」
「みんなの本棚を撮影して共有すると面白いのではないか」と提案するのは、AI開発を手掛けるシグフォス執行役員COOの三井篤さんだ。三井さんの自宅には約3000冊の本があるという。AI-OCR(光学文字認識)や画像認識技術を使って本棚のデータを解析し、「紙の書籍の購入履歴」をレコメンドなどに生かそうという考えだ。
「出版社や書店の協力があれば、自分が読んでいる作品の新刊情報を通知することもできそうです。3000冊もあると、同じ本を買ってしまうことがあるのですが、それも防げると思います」(三井さん)
ポット出版代表の沢辺均さんは少し視点を変え、「本棚のデータは、書店の在庫問題の解決につながるかもしれない」と指摘した。
電子書籍ストアと異なり、リアル店舗は本を置けるスペースが限られているので在庫が増えると返本の手間がかかる。何らかの方法で書店の本棚を撮影し、そのデータを集約しておけば、大小さまざまな店舗の在庫情報を検索できるプラットフォームを作れると考えた。
大手書店の場合は、オンラインで店頭在庫を検索できるが、それがかなわない店舗もある。本棚画像の撮影やプラットフォームの作成を誰が行い、費用をどうまかなうのかという問題もあるが、検討の余地はありそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
2
NEC、委託先の情報漏えいで謝罪 「セキュリティ事業を手掛ける企業として反省」
-
3
VTuber「兎田ぺこら」グッズにSNSで風評被害→示談成立 「保護者同伴で謝罪などがあったため」
-
4
JALの予約システムに不正アクセス 約9万人分の予約情報が漏えい 一部ではパスポート番号も
-
5
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
6
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
7
「対策を後回しにしたサーバが軒並み狙われている」 相次ぐ不正アクセスにラックCTOが警鐘
-
8
GMO不正アクセスの犯人サイト、ドメイン停止を確認
-
9
Anthropic、独自の“創薬活動”に着手 社員1人のバイオ企業を買収、小児難病の治療薬研究を進める
-
10
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR