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またカセットウォークマンを買った理由立ちどまるよふりむくよ(1/3 ページ)

» 2019年07月09日 07時53分 公開
[松尾公也ITmedia]

 今、銀座ではウォークマン生誕40周年の展示をやっていて、それをコラムに書いた。初日と2日目、2回会場を訪れ、2度目には半分壊れた初代機を持っていき、想い出にひたった。

 記事には書かなかったけど、動画にあるように初日にはスタンプラリーをして、カセットケースに入った、ソニーAHFカセットスタイルのカタログを入手。WALKMANのTシャツも買った。どれだけ好きなんだ、ウォークマン。

photo カセットウォークマンたち
photo スタンプラリーでゲットしたAHFカセットスタイルカタログがちょっと不思議。AHF 60なのに90mとなっている

 しかし、初代ウォークマンを持ち込んだことに「MP3プレーヤーで聴いてるだけじゃん」とのコメントも。おっしゃるとおりである。

 カセット形状MP3プレーヤーから磁気ヘッド経由で本体に流して聴くという極めてトリッキーなやり方で、聴くためにはいったん別のカセットプレイヤーからPCやiOSデバイスに取り込んで、それをさらにMP3に変換し、microSDカードに入れなければならない。

 昔のミックステープやライブ収録カセットを聞いてロマンチックな気分にひたりたいのに、タイムスリップに手間がかかりすぎる。1.21ジゴワットの電力を調達するくらい手間だ。

 実はここ数カ月、Amazonでウォークマンタイプのカセットプレーヤー、当時は「ヘッドフォンステレオ」と呼ばれていたものを探していた。コンパクトで、バッテリーで動作し、できればUSB接続できるようなもの。

 そういう製品も持っているのだが、いつの間にかUSBオーディオを認識しなくなってしまった。Amazonにあるのは、ほぼ同じような型の製品で、評価も星3つがせいぜい。オーディオ製品として信頼の置けそうなメーカーのものは見つけられなかった。

 安いのは3000円くらいであるものの、また同じことの繰り返しになりそうな予感がするので踏み切れない。

 ならば、昔のカセットプレーヤーのほうがいいのではないか。

 メルカリを見てみる。

 今度のポイントは「整備済み」だ。

 お、あった。

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