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何でも撮れる“程よい”カメラ「LUMIX G99」荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/3 ページ)

» 2019年07月20日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
4Kフォトで撮った子猫。4Kフォトだと動きを捉えるためにシャッタースピードも速めになる。ISO3200まで上がったこともありディテールはつぶれぎみだが瞬間を撮るには良い(30mm 1/400秒 F2.0 ISO3200)

 パナソニックのミラーレス一眼は製品の性格によってレンズキットに使うレンズを使い分けている。小型軽量がウリのエントリーモデルは沈胴式に12-32mmだし、ストリートフォトの「GX7MK3」には「15mm F1.7」の単焦点レンズのキットも用意されているし、G9 Proはライカの「12-60mm F2.8-4.0」のキットだし、G8は「12-60mm F3.5-5.6」と同じ12-60mmでも廉価バージョンだった。

 G99は「14-140mm F3.5-5.6 II」。防塵防滴仕様の高倍率ズームレンズだ。高倍率ズームを付けることで広角から望遠まで幅広く楽しんでねというメッセージになっている。

14-140mm+フードをつけたG99。G8やG9 Proを継承したデザインテイストとなっている

 確かにボディがオーソドックスで機能的でどんなレンズでも楽しめるのがいいところなので、ボディ単体+別途使いたい焦点域のレンズ(F2.8-4.0のハイエンドズームのシリーズがおすすめ)を付けるのも良いかと思う。

LEICA DGブラドの「8-18mm/F2.8-4.0」の広角端で夜景。このクラスのレンズを付けると実にコントラストやディテールがはっきりした良い絵を撮ってくれる(8-18mm 8mm 1/60秒 F2.8 ISO200)

 ではいつもの作例を行こう。14-140mmの広角端でiAモードで撮影。

14-140mmの広角端でいつものガスタンク。イメージよりちょっとアンダー気味だったのが残念だが色のノリはすごく良い。ディテール描写がやや甘いのは高倍率ズームレンズのためか(14-140mm 14mm 1/800秒 F9 ISO200)

 さらに青空の下でもう1枚。

歩いてたら新幹線が走ってきたのでぱっと構えて撮影(14-140mm 14mm 1/3200秒 F3.5 ISO200)

 望遠端で狛犬の顔を。

狛犬。医師の質感もよく出ている(14-140mm 140mm 1/800秒 F6.3 ISO200)

 続いて人物。LUMIXなので瞳認識対応で目を見つけると十字が表示される。が、残念ながらG9 Proで採用された「人体認識」や「動物認識」はなし。残念。

瞳検出時は十字でそれを教えてくれるのはLUMIXの伝統。iAモードで人物と認識した瞬間
エスカレーターを下りながら。コントラスト高めのシーンだが顔の明るさも適正で実に良い感じ(14-140mm 15mm 1/125秒 F3.6 +1/3 ISO800)

 高感度時の絵はどうか。ISO感度はISO200を基準としてISO25600まで上げられる。

 画質はこんな感じ。ISO3200までは使えそうな感じだ。

ISO200-1600
ISO3200-25600

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